平成29年ロシア語通訳案内士 感想【口述試験】

 ロシア語の口述試験会場は全国に一か所しかなく、選択の余地なく東京会場です。指定された集合時間は13時30分。私は地方在住のため、朝一の飛行機で羽田に向かいました。まず受付で登録をし、首にかける番号札をもらいました。ここからは自由にトイレに行けませんというアナウンスをもらい、念のために今一度トイレに。

 次に大学の大講義室のようなところに時間帯でグループ分けされた者同士で移動させられます。400人はいたのではないかと思うものすごい量の受験生。それでも私語厳禁のため熱気ムンムンでも不気味に静まり返ってます。ちなみに同じ時間帯の人は10人程度、語学はバラバラで私の次の番号の人はスペイン語のようでした。情報漏洩防止の為に同じ語学の人間が接触できたいようなシステムになっていました。英語の受験生が圧倒的に多いのでそのグループ分けのロジックは不明ですが。そして実際に試験が始まったのは14時30分、前のグループのロシア語受験らしき人の背中は何度も見ました。その方の試験が終わって審査官が採点や協議をしてるタイミングで面接の部屋の前に案内されます。まずは部屋の前にある椅子に座って待ちます。すると中から日本人男性が出てきて、「пожалуйста」と招き入れてくれました。日当たりのいい大きな教室、普段使っている机や椅子は教室の端にまるで掃除をする時のように押し固められていました。

面接官はその40代くらいの優しそうな体格のしっかりした印象の日本人男性と、50代くらいの大学教授のようなきれいで温和な印象のロシア人女性でした。

まずは「名前と生年月日をロシア語で言うように」と。その後、「今日はどこから来ましたか?」と問われ、ロシア語で答えます。

早速、第一問目、和文露訳です。日本人男性が日本語で話した内容を聞き取り、横に置いてある筆記用具にメモを取りながらロシア語に置き換えていきます。準備時間は30秒?だったか、その後面接官の前で披露、私へのテーマは「プレミアムフライデー」でした。私は話してる途中で男性面接官に「タイムアップです!」と中断されました。

その後3枚のお札を配られ、準備時間は30秒?その与えられたテーマについて1分半~2分プレゼンをします。

(1) 厳島神社

(2) 夏目漱石

(3) 割烹着

3つの中で唯一準備をした厳島神社を迷わず選びました。手元の筆記用具に頭にある厳島神社のプレゼン内容を順序を間違えないようにキーワードを急いで書き留めていきました。そしていざプレゼン。緊張で早口になっていたと思います。終わりかけたのですが肌感覚で時間が短いと悟り、無理やり瀬戸内海の話を付け焼刃でくっつけて終了。今度はタイムアップの掛け声がなかったのでそれでも短めで終わったことに変わりなかったでしょう。

そしてロシア人面接官との5分程度の質疑応答、とてもきれいなロシア語で聞き取りがしやすかったです。質問は5問程度、

厳島神社を訪れる人の多くは日本人か外国人か

日本人はどんな理由で厳島神社を訪れるか

何故厳島神社が愛されるか

日本で旅行するなら一番いい交通手段は何か、また何故か

「それではこれで終了です。」と言われ男性面接官がドアまでお見送りをしてくれ、口述試験は終了しました。